2007年02月13日

ゴッホは欺く

年明けから不思議に思っていたこと。
正月明け早々、日経CNBCの特別番組「VIP on Stage!」で、あのジェフリー・アーチャー氏のインタビューを前後編で放映していたのです。

なぜ、もう終わった人をこんなに華々しく取り上げるのか。
過去の人ですよねー、私の同年代以上の方ならばそう思いますよね。

でも、謎が解けました。
こんな本が日本でも新たに出版されたのです。

ゴッホは欺く 上巻 (1)「ゴッホは欺く」 上・下巻

うん……読みたいかも(笑)。

ご存知のとおり、ジェフリー・アーチャー氏は作家でもありますが、英国の上院・下院議員、サッチャー政権下では保守党の副幹事長(でも、女性問題のスキャンダルで辞職)を務めた政治家の顔も持ちます。いちおう「ロード」(一代貴族)なので、今も上院議員です。

アーチャー完全復活!! by 新潮文庫 (←ほんとか?)

女性問題の疑惑に絡んで偽証罪で逮捕され、
2001年には実刑をくらい、服役。
2003年に保護観察となり、シャバに出てきました。
ジェットコースターのような人生を送っています。

正直、また再び浮上してくるとは思いませんでした。
社会復帰したアーチャー氏への視線は依然、厳しいものでした。
というか、冷たく、完全に過去の人扱い。

日本人はジェフリー・アーチャーが好きなのかもしれませんね。
以前、イギリス人女性からこの人の著書を何冊ももらったことがあります。
しかも彼のことをクソミソに言いながら(笑)。
(日本人は彼のことが好きだと思い込んでいるのかな?)

特に英国のインテリ層は軽蔑をしていますよね、彼のこと。

ジェフリー・アーチャー氏といえば、こちらの本も有名ですよね。
めざせダウニング街10番地
ケインとアベル 上 新潮文庫
百万ドルをとり返せ!

posted by はるちー備忘録 at 07:37| Comment(6) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
アーチャーはよく読みました。
スキャンダルと偽証罪で失脚し、上流階級から軽蔑されるが中流はそうでもない、というと、日本だと横山ノック級、というニュアンス?(笑)

質問です。一代貴族といえばふつう「サー」ですが、「ロード」で一代限りの叙勲というのもあるのですか?
Posted by モスフォレスター3 at 2007年02月13日 10:55
>モスフォレスター3さま
うーん、日本人にたとえると誰でしょうか……。
難しいのは、保守党というのもマイナス・ポイントだという点(笑)。
決定的なのはサッチャーという要因(笑)。
なので労働者階級も支持をしていないと思います。
それにインテリ層は大衆的なものを見下す風潮がありますからね。
それにしても彼は日本に活路を見い出していますよね。

貴族のことには詳しくないのですが、
「サー」は準貴族で正式な貴族ではないんですよね、確か。
男爵以上の本当の貴族だけが「ロード」を名乗れるらしいです。
そして「ロード」にも一代貴族の枠があります。
ロード・アーチャーは一代貴族の男爵、ということになるのだと思います。
Posted by はるちー at 2007年02月14日 00:45
なるほど、かわいそうに。
では救済に協力してあげようかな(笑)

一代ロードもあるんですね。横綱みたいですね。
ありがとうございました。
Posted by モスフォスター3 at 2007年02月14日 07:43
>モスフォスター3さま
「ゴッホは欺く」では日本も舞台の一つのようです。
日本人も登場するとか。
救済してあげてください(笑)。
Posted by はるちー at 2007年02月14日 22:12
「日本人は駆け引きをする相手が我慢ならない」 でしたか。

こちらも春一番が吹き荒れ、山の雪は全部融けました。
Posted by モスフォレスター3 at 2007年02月14日 22:52
>モスフォレスター3さま
そのような文章があるのですか。
観察していますねー。でも英国人もそうだと思います(笑)。

東京は初雪がないまま、春一番……。
こちらも強風がすごかったです。
Posted by はるちー at 2007年02月15日 00:52
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